2025年9月23日(火・祝)、SSH地学フィールドワークを行いました。この日参加した生徒たちは、出発前に本校生徒玄関前から見える遠方の樽前山、恵庭岳を確認しながら支笏湖との距離感を把握し、この後の露頭で観察する札幌軟石が使われている市内の代表的な建物の情報をインプットしました。また、本校はなぜ高いところに位置しているのか、札幌軟石はどのようにして形成されたのかなどの「問い」を持ちながら学校を出発しました。
最初に訪問した北海道博物館では、周辺地域に産出する化石等を観察し、北広島市の過去の環境等を推定しました。
その後、西の里砂採取場でクロスラミナや砂の観察・調査、島松沢採石場跡で島松軟石(札幌軟石)及び火山灰層の観察、美々貝塚で露頭観察、苫小牧美沢で火山灰層の観察・調査を行い、地層を読み解きながら、出発前に持った「問い」を観察事実と関連させながらじっくりと考察し、4万年前から現在に至るまでの長大な時間と壮大な空間の中で繰り広げられた北広島市周辺地域の地形の生い立ちを学んできました。
そして最後の巡検場所において、生徒達は化石林の発掘作業を行いました。発掘作業を開始してしばらくすると、火山灰層から化石林の証拠である炭化木を発見して驚きの声をあげました。うれしさのあまり予定時間を超えて調査に夢中になっている生徒たちの様子がとても印象深いものになりました。

