2025年10月4日(土)9:00-17:00、本校生徒18名、札幌東高校の生徒2名が参加して、「Environmental talks with future generations」のプログラムの一環としてフィールドワークを実施しました。今年度は、豊平川の水質調査を行い、さけ科学館を訪問してきました。
水質調査は、北海道大学大学院留学生の指導により、さけが遡上してくる豊平川の下流域の4カ所で行いました。下流域の一部には水が湧き出ているところがあり、そこの水質のみ水温が14℃(他は、17℃程度)、アンモニウム態窒素 1.8 mg/L(他は、0.2 mg/L程度)、硝酸態窒素4 mg/L(他は、0.3 mg/L程度)、硬度 200 ppm(他は、40-80 mg/L程度)と、本流とは違う値となり、なぜなのだろうかという疑問がわいてくる興味深い結果となりました。





さけ科学館訪問では、サクラマスがちょうど遡上していたので、その様子を観察した後、学芸員の有賀さんから、今の高校生世代は知らない1970年代の「カムバックサーモン運動」の話を聞いた後、その後の研究により明らかになってきたサケ放縦事業の課題及び現在行われている「札幌ワイルドサーモンプロジェクト」についてのお話を聞きました。お話の中で、午前中の調査で水温が低かったところは、豊平川の後期群サケ(例年10月から11月頃に遡上するサケのグループ)の産卵場所になっていて、冬期に水温が周囲に比べ高くなり仔魚の成長を早めるメリットと水質の関係による高い死亡率リスクという条件のトレードオフ関係にあるというお話を聞き、生徒たちはおおいに納得しました。
「なぜ湧水の水質が異なるのだろうか」とか、「水源地はどこなのだろうか」という疑問については、2月に来日するフィリピンの高校生たちと一緒に北海道大学の根岸先生の研究室で学ぶことになりました。
