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フィリピン姉妹校とのオンライン科学交流(第4回)

2025.12.08

 2025年12月4日(木)放課後、本校生徒6名と姉妹校であるフィリピン科学高等学校コルディリェラ行政地域校(CARC)の生徒6名が、共同研究を行うための4回目のオンライン交流を行いました。

 これまで、メールやSlackで情報交換を行いながら、環境DNAを利用して、バギオからPangasinanに向かって流れる川の下流域での淡水魚調査が可能かどうかを探ってきました。

 この研究では、抽出したDNAサンプルを、データ解析の最終段階で次世代シーケンサーという高額な機器で解析する必要があり、日本国内では業者に解析を依頼できるのですが、フィリピン国内では解析することが難しいことがわかりました。また、サンプルを日本に持ってくるにも手続きや輸送方法の関係で現実的でないことがわかり、研究の方向性を再考していました。CARCとの話し合いの結果、環境DNAによる単一種解析を併用して森林及び動物の遺伝的多様性を研究するのであれば、CARCにも実験設備が整っているので、双方で研究することが可能ではないかということになりました。

 今回のオンライン交流では、その研究の方向性や必要な知識・技能の習得方法の確認と、1月に行う現地での森林の基礎データ取得に必要なArcGIS Survey123の使い方を練習しました。写真は、校舎内外の温度マップ作りの様子とそのときに作ったGISマップです。

 今年度の残りは、1月に現地訪問、2月のCARC来校の機会を活用して、対面で交流を行い、共同研究を進めていきます。  国際共同研究は、やってみないとわからないこともあり、大変なところもありますが、この体験が国際性の育成に役立つのだと考えております。