新着情報

フィリピン・PSHSとの国際交流4日目|DNA解析チャレンジ(後半)と雪中体験活動(2月7日)

2026.02.16

 国際交流プログラム4日目も降雪の影響を受け、予定していた時間割を一部調整して実施しました。当初は生物実習3時間および授業体験1時間を予定していましたが、オンライン対応への変更により授業参加が困難となったため、生物実習の時間を延長して再構成しました。また登校に時間を要した生徒も多かったことから開始時刻をやや遅らせ、移動の疲労に配慮しながら進行しました。その分、最後のディスカッション時間を十分に確保し、理解を深める構成としました。

■午前:生物― DNA解析チャレンジ(第2回:電気泳動・結果解析)―(担当:科学部生徒,村山先生)
 午前中は1日目に実施したDNA解析チャレンジの続編として、電気泳動と結果解析を中心とした実習を行いました。本実習はDNAを扱う基礎技術の習得を目的として段階的に理解を深める構成となっています。

 増幅したDNA断片をアガロースゲル電気泳動によって分離し、バンドパターンを比較・分析することで仮想的なDNA鑑定を行いました。DNAは負に帯電しているため電流によって移動し、断片長の違いが移動距離の差として現れるという原理を実験を通して確認しました。
 実習では、ゲルに試料を注入する際に慎重にピペット操作を行う様子や、泳動後にバンドを確認する瞬間にグループ内で歓声が上がる場面も見られました。結果の解釈では「どの試料が一致するのか」を巡って自然に議論が生まれ、操作の意味や誤差の可能性について意見を交わす姿が見受けられました。延長して確保した時間は結果共有と考察に充てられ、単なる手順の体験にとどまらず理解を深める時間となりました。この技術理解は、今後予定している環境DNA研究や遺伝的多様性解析へと接続する基盤となるものです。

■午後:雪中体験活動と市街散策―(科学部生徒,宮古先生)
 午後は環境条件そのものを体験として活かす活動として、冬の北国での定番である、米袋を再利用して作成した手作りソリによる雪遊び体験を行いました。寒さを感じず、雪まみれになるのを楽しみながら、生徒たちは互いに声を掛け合い滑走を繰り返し、笑顔や歓声が広がる全身で冬を感じる体験となりました。

 その後、札幌市中心部へ移動し、地下歩行空間を歩き、冬の札幌の都市構造を体感しながら、狸小路周辺でお土産の購入サポートをしました。科学活動とは異なる文脈ではありますが、地域文化や生活環境を体験することも国際交流の重要な一側面であり、買い物を通して生徒同士の会話が自然に生まれる時間となりました。

~本日の教育的意義~
 本日は自然環境による制約の中で柔軟な再構成を行いながら、科学実習の深化と文化体験の双方を維持することができました。DNA解析実習では共同研究へ接続する基礎技術理解が進み、午後の活動では地域環境そのものを体験的に理解する機会が得られました。状況変化に応じて学習活動を再設計し継続する経験は、探究活動における主体性や柔軟性を育む機会となり、プログラム全体の学びを支える一日となりました。