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フィリピン・PSHSとの国際交流3日目|オンラインポスターセッションと水族館見学(2月6日)

2026.02.16

 国際交流プログラム3日目は、雪害の影響により当初予定されていた未来創造☆探究フェスティバルの実施が中止となりました。そのため交流プログラムの一環として、同様に姉妹校生徒を迎えている札幌啓成高校と合同で研究交流の機会を維持する形でオンラインセッションを実施しました。加えて午後には観察的視点を取り入れた水族館見学を行いました。

■午前:オンラインポスターセッション
 午前中は札幌啓成高等学校およびその姉妹校、本校、PSHSを含む複数校によるオンラインポスターセッションを実施しました。画面越しではありましたが、生徒たちは互いの発表に集中し、英語での説明や質問が次々に交わされる活発な時間となりました。

 特に、本校とPSHSが進めている共同研究「Comparative study of forest」に関する発表は、このセッションの大きなハイライトとなりました。本研究は、日本とフィリピンの森林環境を対象に、森林構造、生物多様性、遺伝的情報などを比較しながら持続可能性への示唆を探る協働探究として進められているものです。異なる自然環境で得られた観測・分析の視点を共有することで、研究成果だけでなく共同研究そのもののプロセスについても議論が交わされ、生徒にとって国際協働研究の意義を実感する機会となりました。

 その他の参加生徒は個人研究の発表を行い、それぞれのテーマに基づいた説明と質疑応答を経験しました。議論は予定時間を超えて続く場面も見られ、互いの研究背景や方法論を理解しようとする姿勢が印象的でした。このような対話を通して、生徒は研究を伝える力だけでなく、他者の視点から自らの研究を見直す機会を得ることができました。急きょ実施された遠隔形式の企画ではありましたが、国際協働活動における研究交流の重要な機会となりました。

■午後:サンピアザ水族館見学
 午後は予定変更により時間が生じたため、生徒からの希望が多かったサンピアザ水族館を訪問しました。PSHSには初めて水族館を訪れる生徒や教員もおり、館内では驚きや発見の声が上がる場面も見られました。

 本活動では単なる見学にとどまらず、科学的観察の視点を導入するため、フォトコンテスト形式の観察活動を実施しました。生物の形態や行動を対象に撮影を行い、「もしこれを研究対象として定量化するならどのような測定を行うか」という問いを設定することで、観察対象を研究へ接続する思考を促しました。生徒たちは水槽の前で立ち止まり、動きの特徴を捉えようと観察を続ける姿も見られ、日常環境の中でも科学的視点が自然に働く様子が見受けられました。活動の成果は宿舎において共有され、観察視点や発想の多様性を互いに学び合う機会となりました。

~本日の教育的意義~
 本日の活動は予定変更という状況の中で実施されましたが、研究交流および科学的観察の双方の機会を維持することができました。オンライン研究交流では共同研究発表を含む国際的な研究対話経験が継続され、観察活動では日常環境を科学的対象として捉える視点の育成が図られました。本プログラムは状況に応じて形を変えながらも、科学的探究と国際協働という軸を保って学びを継続できる柔軟性を持つことが示され、生徒にとっても研究活動が特定の環境に限定されないことを実感する一日となりました。

■生徒の声(ふり返り・観察活動より)
 この日の活動後に行った振り返りおよび観察活動から、参加生徒のコメントの一部を紹介します。

≪研究交流のふり返り(PMI Reflection)より≫
・「研究が人々や社会にとってどれほど重要であるかがよく分かり、とても興味深かった」
(“Very interesting research, and I saw how they were important to people and the world”)
・「これまで知らなかった問題や解決策を学ぶことができた」
(“Learnt new problems and solutions that I didn't even know existed.”)
・「コミュニケーションこそがアイデアを結び付け、協働を生み出す最も重要な要素だと思う」
(“Communicating is the best thing to combine ideas and build connections together.”)
・「多くの新しい研究の発想や概念を得ることができた」
(“So many new ideas for research and so many new concepts learned.”)
・「研究は社会や未来のために行うものだと改めて感じた」
(“It is good that we research to help our society and for our future.”)

≪参加生徒からの相互メッセージ≫
・「考えることをやめず、常に問い続けてほしい」
(“Never stop thinking and always try to ask questions.”)
・「知識に境界はない。好奇心を持ち続けよう」
(“Knowledge knows no bounds. Stay curious.”)

■水族館フォトコンテストのエントリーから
 観察活動の一環として実施したフォトコンテストでは、撮影対象を科学的観点から分析し定量化の可能性を考察する試みが見られました。入賞作品の生徒コメントより抜粋します。

・「生物の体の角度や四肢の広がり、姿勢の持続時間を写真や動画から測定し、その姿勢がどの程度の頻度で起こるかや何が引き金になるかを記録したい。時間や個体間で比較することで行動パターンを明らかにできると思う。」(Excerpt from entry “Gangstuh”)
・「体長や砂上に出ている体の割合、向きなどを同条件で撮影した写真から測定し、画像解析で比較したい。また体を揺らす回数や反応距離、砂に潜るまでの時間などを動画で分析し、複数個体を観察して環境差や個体差も検討したい。」

(Excerpt from entry “Swaying in the silence”)
・「体色やヒレ・頭部の長さ、体重、眼径などを十分なサンプル数で測定し、行動面では泳ぎ方や摂食習慣などの日常的行動を観察・記録して比較したい。」

(Excerpt from entry “Crossing Paths”)