本校のSSHプログラムであるE Talksでの学びを深め、科学的思考力を高めるとともに、自身の課題研究や国際共同研究に活かす機会とするため、本校生徒13名が北海道大学を訪問し、環境に関する講義や実習を行ってきました。また、国際協働力を育成するために、PSHSの生徒が来校しているこの機会を活用し、研修に一緒に参加をしてもらい、議論する機会をつくりました。
この日の午前中は、根岸淳二郞 教授により、豊平川における晩期遡上群(毎年10月から11月にかけて遡上するサケの群れ)の産卵場として機能している湧水の水源について、安定同位体を使って推定する手法について学びました。講義では、PSHSの生徒と一緒に、実際に河川で採取し湧水の同位体比を、想定される2カ所の「水源候補」のデータと比較して、どの水がどれくらい混ざっているかを算出し、水源保全の優先度を議論しました。


午後は、Ram Avtar 准教授により、林業分野では主に、森林の健康状態、樹木の成長、伐採後の回復状況、土壌状態などをリアルタイムで監視するため利用している森林リモートセンシング技術の基本を学びました。赤外線カメラを実際のドローに取り付けてみたり、植物の葉のスペクトルを測定し、森林リモートセンシングの具体的な運用イメージを掴むことができました。


~本研修の教育的意義~
本校生徒にとっては、化学の授業で学んだ同位体の性質が湧水の起源の推定に役立つこと、目に見えない光を使い森林の健康状態を推定することができることなど、新たな視点を得る機会となりました。PSHSのいくつかのキャンパスでは、地域住民が生活用水として利用している湧水の水質調査を行っているキャンパスやドローンを使って森林の写真撮影を行っているキャンパスがあり、今回の研修は、将来、地域課題を解決するために、北海道大学で学びたいという意欲を高める機会となりました。