2019年12月15日(日)東京大学工学部2号館において、課題研究活動「成果発表会」が開催され、本校からSSH・科学部の1年9組大越温斗君、1年8組山口隼季君が「放射性廃棄物の最終処分」をテーマに、これまで見学してきた「幌延深地層研究センター」「泊原子力発電所」の報告や発電所から排出される温排水の環境に対する考察、さらに放射線遮蔽条件などについて研究の成果を発表しました。
審査委員長の東京大学大学院教授の飯本武志先生からは、施設見学において単なる報告にとどまらず、現場にいる人がどのように考えているのかなどを自分の言葉で発表している点を評価していただきましたが、研究のねらいが今ひとつ明確になっていなかった点や放射線遮蔽効果の先行研究をもう少し調べるともっと良い発表になるという大変有益な助言もいただきました。今後の研究に活かしていきたいと思っています。
また、先生からは成果発表に関わる全体的なアドバイスとして、次の5点をあげられました。
① 原稿を見るのは良いとするが、聴衆の目を見て話さなければメッセージは届かない。
② 資料をコピペした場合は、どこから引用したか必ず明らかにしておかなければ盗用になる。またその情報の正確さはきちんと調べたかが問われる。
③ 発表時間は必ず守ること、ルール違反になる。基本的にオーバーした場合評価は0点。
④ 使っている言葉の定義を間違えてはいけない。研究そのものの信頼性が問われる。
⑤ 「ケーススタディ」にとどまるな。「○○内における~」と範囲を狭めることはよくあるが、ここから一般化、普遍化していくことが大切。
この5点は東大のマスターコースの学生にも当てはまるそうです。
本校でも今後の成果発表会において、チェックしていきたいと考えています。
各高校の発表後、班に分かれて活動を振り返るグループワークを行い、大変有意義な一日を過ごすことができました。