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科学の祭典北広島大会を開催しました。

2023.12.05

 2023年12月2日(土)、本校中高一貫校舎体育館において「科学の祭典 北広島大会」が行われました。  この取り組みは、毎年この時期に本校周辺の小学生を対象として、科学の不思議や楽しさを体験してもらうためのイベントです。例年はSSH選択生徒が中心となり、計画や運営にあたっていますが、今年度からSSHが全校体制になったことから、全コースの生徒が在籍している科学部が企画と運営の中心となって実施しました。さらに今年度から中学校科学部の生徒たちも2つのブースを開設して、高校生たちとともに科学の祭典を盛り上げました。また、外部団体として北海道大学の学生スタッフ、公立千歳科学技術大学の学生スタッフもそれぞれブースを設置して参加してくださいました。開場前に、スタッフ一同が集合写真を撮り、イベントの成功に向けて気持ちを一つにしました。

 開場20分前になると小学生たちが本校を訪れ始め、開場と同時に多くの小学生が保護者とともに体育館に入場してきました。時間がたつにつれて来場者の数も増えて、小学生の他、未就学児、保護者併せて250名ほどの方々が本校にお越しくださいました。各ブースに並んで、本校生から実験について説明を受ける子供たちの顔が笑顔になっているのが大変印象的でした。本校では、来年度も科学の祭典を実施できるように計画していきますので、来年も今年以上に多くの小学生たちが本校を訪れてくれるのを心待ちにしております。今年ご来校いただきましたみなさまに深く感謝いたします。ありがとうございました。来年のイベントも楽しみに待っていてください。

【当日のブース】

・世界に一つだけのオリジナルスノードームをつくろう(北海道大学創生研究機構)

・バスボムをつくろう(本校高校科学部)

・スライムとスーパーボールのちがいって?(本校高校科学部)

・ウキウキ風船パワー 風船ホバークラフト(本校高校科学部)

・とばす!ワークショップ(本校中学校科学部)

・みがくワークショップ(本校中学校科学部)

・光のふしぎ ホログラムメガネ(本校高校科学部)

・偏光万華鏡をつくってみよう(公立千歳科学技術大学理科工房)

以下、当日のブースについての簡単な説明を載せています。

【バスボムをつくろう】

高校生スタッフとともに、オリジナルの入浴剤を作成しました。子供たちは高校生に教えられながら、自分の好きな色を付けたバスボム(入浴剤)のもとを型に入れ、固めたバスボム(入浴剤)を持ち帰りました。

【スライムとスーパーボールのちがいって?】

 小学生に人気のあるスライムづくり。今年度は同じ材料で作れるスーパーボールも作成し、2つの違いを体験してもらいました。参加した小学生たちは、一生懸命に材料を混ぜ合わせ、徐々にスライムが出来上がってくる不思議を体験しました。

【ホバークラフト】

 小学生たちは高校生の指導の下、風船とCDを用いてホバークラフトをつくりました。CDにあけた穴の大きさで浮力が変わる様子などを観察し、空気の力のすごさを学びました。

【光のふしぎ ホログラムメガネ】

 ホロスペックフィルムを用いたホログラムメガネの作成では、細かい作業にも関わらず、小学生たちは上手に作成していました。完成したホログラムメガネで懐中電灯やLEDライトを見てみると、きれいな模様が浮かび上がり、歓声が上がりました。

 【とばす!ワークショップ】

本校中学生科学部員たちが、傘袋を使ったロケット作成の手順を、小学生たちに教えていました。空気を入れた膨らませた傘袋に、羽をつけて安定させて、体育館の隅に設けられた練習場で飛ぶかどうか確かめる小学生も多く見られました。親切に説明する中学科学部員たちが本当に頼もしく見えました。

【みがく!ワークショップ】

 こちらも本校中学生科学部員たちが、多くの小学生を相手に丁寧に説明をしながら、一緒に実験に取り組みました。コインや空き缶を磨いていくと金属光沢が現れる様子や、岩塩の結晶構造の美しさを小学生に体験してもらいました。おそらく一番大変なブースだと思いますが、科学部の中学生たちは終了時間まで、本当に一生懸命に小学生たちと実験をする様子が見られました。

【世界に一つだけのオリジナルスノードームをつくろう】

 北海道大学創生研究機構の学生たちは、オリジナルスノードームづくりを指導してくれました。学生たちは最初に、小学生たちに対して原理を丁寧に説明していました。説明後にスノードームづくりを開始しましたが、細かいパーツが多く見られて、苦戦している小学生も少なくありませんでしたが、完成した作品を手にして喜ぶ小学生たちの笑顔が印象的でした。

【偏光万華鏡をつくってみよう】

 公立千歳科学技術大学の学生たちは、偏光万華鏡の作成を指導してくれました。どのような模様が見えるのか万華鏡の原理などについて丁寧に説明を受けた後で、小学生たちは万華鏡の作成に取り組んでいました。世界で一つだけの自分だけの万華鏡を手にした小学生たちは大喜びでした。

 今回の科学の祭典では、科学部の生徒たちが取り組んでいる研究内容日手のポスターも展示しました。小学生にわかるようにやさしい表現で説明したものの他、実際の発表会などで使ったものも展示しました。本校の科学部の生徒たちが一生懸命に取り組んでいる研究内容に一人でも興味を持ってくれることを願います。

 また今回のイベント終了後、本校の中学と高校の科学部生徒が大学生のブースへ、大学生が中高生のブースへ足を運び、お互いのブースで実験しあう様子も見られました。参加したスタッフ同士で教えあう様子は中・高・大の連携が行われており、ともに科学に興味を持ち学びあおうという姿が見られました。イベントでは小学生の他に未就学児も多く見られましたが、イベント全体を通して小学校から大学までの連携の可能性が見て取れました。