施設等見学・研修

SSH韓国科学研修を実施しました

 札幌日大高校は、韓国の仁川にあるIncheon Academy of Science & Arts仁川科学芸術英才学校(以下IASA)と姉妹校提携を行っています。コロナ禍で互いの訪問ができていませんでしたが、今年は数年ぶりに直接訪問する形式での交流を再開しています。

 今年度は12月17日から21日までの日程で15名の高校1.2年生の生徒が参加し、IASAで3日間の学校交流を行い、ソウルの博物館や現代自動車での科学研修、干潟の生態や開発による生態系への影響などを学びました。

 言語の異なる同世代との交流は大変刺激的であり、世界のトップクラスで活躍していくことを期待されている韓国最高峰の高校での学びは今後の大きな目標となりました。多くの生徒が、英語でのコミュニケーションに自信をつけ、自分の目で見て、経験することが、数多のインターネットや文献の情報よりも多くのことを学べるということを感じていました。国籍を超え、生徒同士、学校同士の絆を深めていく大変良い機会となりました。次年度も科学研究やお互いの訪問を通して関係を深めていく予定です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

SSH海外科学研修(韓国)に出発

2023年12月17日(日)、実に4年ぶりとなるSSH海外科学研修に高校1,2年生15名が出発しました。

研修先は本校の姉妹校である韓国にある仁川科学芸術英才高等学校(IASA)です。

今回出発した生徒たちは、これまでに6回ほど事前研修を行っており、これらの研修を通じて両校が互いの研究成果を発表する時間も計画されています。現地において生徒たちはIASAの生徒たちとともに寮生活を体験したり、事前研修の通りにお互いの課題研究についてのディスカッションを行ったりするほか、仁川周辺の江華干潟センターにおいて野外フィールドワークを体験する予定です。IASAの生徒たちとの日常会話はすべて英語ですが、この日のために英会話に力を入れていた生徒たちもいますので、この研修を通じて英語をはじめとする多くの学びを得て欲しいと思います。

韓国の姉妹校との国際科学交流を実施

 2023年11月1日(水)~3日(金)の3日間、韓国にある本校の姉妹校の仁川科学芸術英才高等学校(IASA)の生徒13名が来校し、SSH選択の生徒たちと科学交流を行いました。

●11月1日(水):1日目

 IASAの生徒たちはこの日の午後に本校に到着しました。本校到着後後すぐに、SS未来創造Ⅰの授業に参加してもらい、1年生SSH選択者60名と科学交流を行いました。この日のSS未来創造Ⅰの授業は、大阪教育大学の仲矢史雄先生をお招きし、「BLACK BOX」の中を探るというワークショップにより、科学研究の手続き(未知な対象へ科学的に合理的にアプローチし、仮説を立て、論証し、研究者間で協議して、もっとも合理的な結論に達する)を体験し、今後の課題研究にフィードバックすることを目的とした授業でした。生徒たちは共通言語である英語を使いながら、また時には日本語、韓国語、身振り手振りを交えながらコミュニケーションをはかり、「BLACK BOX」の内部構造について議論を交わしました。ワークショップのプレゼンテーションでは全て英語で質疑を行い、初めは英語を用いたコミュニケーションに不安そうにしていた生徒もどんどん発言するようになり、科学コミュニケーション力も高めることができました。

放課後は、歓迎会とホームステイ引き渡し式を行い、ホストファミリーと一緒に帰宅し、日本の家庭生活を体験しました。

●11月2日(木):2日目

 IASAとの交流2日目。この日の午前中は、1年IBコースの英語の授業にIASAの生徒たちが全員参加をした後、ホストファミリーとなっている生徒のクラスの授業にも参加して、多くの生徒と授業交流を行いました。また、3時間目は、科学交流として、本校SSHの生徒たちとお互いの課題研究を発表し、英語での質疑を行いましたIASAの生徒たちの積極性や真剣に質疑を行う姿に引っ張られ、本校の生徒も積極的に質疑を行うようになっていきました。

 午後は北海道大学大学院生命科学院転成ソフトマター研究室の黒川孝幸教授を訪ね、ゲルの最新研究について学ぶとともに、研究室の実験機材や実験方法についての説明を受けました。

北大の訪問が淡った後、IASAの生徒たちはバディの生徒たちとともに札幌狸小路周辺を散策しました。

●11月3日(金):3日目

 IASAとの交流3日目。この日IASAの生徒たちはバディの生徒たちとともに野幌にある北海道開拓の村を訪れ、北海道の歴史を学んでもらいました。その後、新札幌駅周辺を散策し、見送りとなりました。わずか3日間でしたが、本校の生徒たちは英語を共通言語として科学だけでなくさまざまな分野で関わりを持ち、IASAの生徒たちと互いに打ち解けることができました。この経験から多くの生徒たちが英語を用いることに抵抗感がなくなったのが顕著になりました。

来月は本校の生徒たちが仁川を訪れ、IASAで再び科学交流を行う予定です。

【中学3年生】研修旅行5日目報告

修学旅行もいよいよ最終日。最後は古都奈良を訪問しました。
天気予報では、午後から雨の予報もあったのですが、なんとか見学中は晴天を保ってほしいという願いが届いたのか、無事に雨には当たらずに済みました。

奈良公園ではガイドさんの説明に耳を傾けながらシカのいる公園内を歩きました。朝一番の到着だったこともあり、多数のシカが、鹿せんべいを持った生徒に群がっていました。また、東大寺では、大仏殿の歴史の説明を受け、初めてみる大仏のスケールの大きさに圧倒されていました。

その後、最後の訪問先の薬師寺を訪問。お坊さんに30分程度の法話をしていただきました。笑いもあるお話の中で、「教えられるのは今だけ、これからは自ら学んでいくことが必要」と『自分で学んでいく』ことの大切さを伝えていただきました。生徒たちも皆真剣に聞き入っていました。
おそらく今後の生活の中で、このお話を振り返る時があることでしょう。
ある生徒は「自分の生き方を見直すきっかけになった。」と目を丸くして感想を漏らしていました。今回の法話は最終日となりましたが、修学旅行を締めくくるのに相応しい内容でした。

5日間の行程を終え、全員で無事に新千歳空港に戻ってきました。
今回の旅行に関わっていただいたすべての方に感謝し、旅行で得た学びを今後の生活につなげてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学3年生】研修旅行4日目報告

 旅行4日目、朝からスッキリと晴れわたる絶好のコンディションの中、USJに向かいました。初めての人はもちろん、何度も来ている生徒も、仲の良い友達とまわることを楽しみにしている様子でした。季節柄、天候、コロナ明けなど、さまざまな要素が重なったためか、木曜日だというのに、とにかく人、人、人で混み合い、にぎわっていました。

 生徒たちは、楽しげな雰囲気にすぐに溶け込み、人波の中に消えていきました。班からはぐれてしまったり、集合時間にギリギリの生徒もいましたが、全員無事に戻って来ました。大きなグッズや土産物を抱えた生徒もいて、帰りのバスの中まで余韻が残っている感じでした。旅行は非日常ですが、さらに別世界に飛び込んで、出て来たかのような妙な感覚をおぼえました。それが狙いなのでしょうか。

 明日は奈良を見学していよいよ帰札の途につきます。ともかく無事に旅を締めくくりたいと、それだけを願っています。そして何とか、午前中だけでいいから天気がもってください!と祈る思いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学3年生】研修旅行3日目報告

 3日目 京都大学研修と自主研修

 前日は意外と早めに各部屋とも就寝し(?)、朝も元気に洋食でスタート。今日の最初は憧れの京都大学へ。ホテル発のバスは8:15スタート予定でしたが、集合時間よりも早く集まって順調な滑り出し。京都大学にも早めに到着することができました。有名な時計台とクスノキをバックに学年全体写真を撮影。

 その後、授業体験は「リサイクルを考える」として長谷川准教授から、「コーヒーのフェアトレードの役割」として辻村教授からそれぞれ60分の講義をしていただきました。今後の生活で色々考えるべき視点を増やしてもらったように思います。

 また、それぞれの講義の裏イベントとしは、現役京都大学生がガイドしてくださるキャンパスを見学。衝撃的な掲示板やおすすめ食堂・メニュー、伝統を醸し出す吉田寮、今回体験で講義を受ける本部国際科学イノベーション棟がキャンパス内で最も新しい建物で、学生もなかなか入ることができないんだという話、地上5階・地下3階の巨大な図書館は24時間開館していて、夜中も自習室が混んでいる話など所属していなければわからない話を交えてくれてとても楽しいひと時になりました。「みんなが入学してきたら、まずはこの辺の棟で勉強するんだよ」という励ましを受けましたので、きっと研修旅行後には京都大学合格を目指してガンガン勉強するのではないでしょうか!

 午後は、京都大学を後にし市内の自主研修。研修中には班ごとに昼食と夕食を摂ること、必ず世界遺産を訪問してグループの写真を撮影することが義務付けられています。各自がタブレットを持ち歩いていますから、その写真をしっかり送ってくれましたし、ホテルに戻ってからは自主研修での様子なども報告してくれました。急いで食べすぎたという話はありましたが、体調不良者もいませんので、いよいよ明日は楽しみにしているUSJでの時間を過ごすことになります。ずっと晴れ続けている天気も、どうやら明日は持ちそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学3年生】研修旅行2日目報告

 2日目の午前中は広島にて平和学習を行いました。平和記念公園を訪れ、事前に用意をしていた千羽鶴を献納しました。実際に原爆ドームや原爆の子のモニュメントを目にし、平和への思いを深めることができました。

 その後は、被爆体験講話を聞きました。大切な家族をなくし、平穏な生活を奪った戦争の悲惨さ、恐ろしさについてお話しをいただきました。資料館も見学し、これからの平和な世界を作っていくのは自分たちであると感じていました。

 午後は、広島市内の自主研修を行いました。3時間という短い時間でしたが、各班ごとに充実した研修を行うことができました。明日は、京都市内の自主研修となります。今日の反省を生かし、明日も安全に学びの多い研修をしてほしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学3年生】研修旅行1日目報告

 16日(月)に新千歳空港で出発式を行い、4泊5日の研修旅行が始まりました。

 朝早くの出発式も時間通りに進み、無事新千歳空港を出発。飛行機を乗り継いで、まずは近畿大学附属広島中学校東広島校へと向かいました。到着後は東広島校の方々が温かく迎え入れてくれ、札幌日大の生徒はこれまで調べてきた課題研究の中間発表を、近大附属中の生徒は平和公園の見学を通して学んだことを発表し、交流の中でお互いが学びを深め、楽しい交流行事となりました。

 夕食は、美味しい広島のお好み焼きを食べ、1日目の行程を無事終えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【中学2年生】研修旅行3日目報告

 最終日の朝、部屋をきれいに片付けてホテルを出発し、世界的なリゾート地であるひらふエリアに向かいました。羊蹄山を背景に記念写真を撮影した後、クラスごとにホテルやロッジが立ち並ぶ地区を案内していただきました。そして、フィールドワーク班でそれぞれの訪問先に伺いました。生徒たちはメンバーと協力して地図を見ながら目的地に向かいました。
 外国の方にインタビューさせていただいたグループも複数ありましたが、英語と日本語を交えながら、質問したり自分たちの考えを伝えたりしようと工夫する姿が見られました。
フ ィールドワークを終えると、NAC(Niseko Adventure Centure)の2階にあるJojo’sで本格的なハンバーガーを食べました。
 午後には、ニセコ中央倉庫にてNACの代表取締役であり、これまでニセコを牽引してきたロス・フィンドレーさんによるワークショップが開催されました。ワークショップでは「総理大臣」、「北海道知事」、「倶知安町長」、「海外の投資家」、「観光客」、「子供の親」、「教師」、「ニセコの中学生」、「アウトドアスポーツが好きな日本人」など、グループごとにそれぞれの立場に分かれ、ニセコにおけるSustainable Development とは何か、また、どのような目標を設定するかについて議論しました。

 このワークショップを通して、立場の異なる人々と合意形成することの難しさと、そのプロセスを学ぶことができました。生徒たちは、「札幌日大生」という視点に立っていたときには気づかなかった、ニセコの開発のメリットとデメリットについて考えることができているようでした。
 3日間の研修にはたくさんの学びのチャンスがありました。帰着式では、高橋教頭先生から振り返りを行うことの重要性についてのお話がありましたが、よかった点も、改善すべき点もしっかりと振り返り、今後につなげてほしいと思います。

 

 

 

 

【中学2年生】研修旅行2日目報告

 10月13日(金)2日目も天候に恵まれ、生徒たちは目の前に広がる自然豊かな美しい光景に感動している様子でした。

 午前中は、株式会社クラダシ、サステナビリティ推進室室長の中野奈緒子さんによるフードロス問題についての講演を聴きました。クラダシは、「日本で最もフードロスを削減する」という目標を掲げている会社で、楽しく気軽に誰もが参加できて社会貢献にもつながる、Kuradasiというサービスを行っています。

 講演では、世界や日本におけるフードロスの現状や、会社の取り組みについてお話ししていただきました。質疑応答後の休憩時間に自ら積極的に中野さんに質問をしに行く生徒もいて、研修を通して生徒たちの食への意識がますます高まっていることを感じました。
 講演後には、余市町中央公民館を出発してさくらんぼ山観光農園に向かいました。そこでは昼食にジンギスカンを食べました。各テーブルに、肉、野菜、おにぎりが用意されており、講演を聞いたばかりの生徒たちは、「フードロスにならないようにしないと」と呟きながら、自分のグループで食べ切ることのできない肉や野菜を別のグループに譲っていました。ただ話を聞いて学ぶだけでなく、早速行動に移す姿が見られました。とても素晴らしいと思います。
 昼食後にはNIKI Hills Wineryさんで選果作業を体験しました。ぶどうジュースに使うことのできる実と、使えないものを一粒ずつ手作業で仕分けました。
 公民館に戻ると、グループごとに体験の振り返りを行いました。その後、規格外の食品や食材をどのように活用し、フードロス削減につなげることができるかについて議論し、発表しました。生徒たちは、1日目の農家さんなどで学んだことも思い出しながら、自由な発想で意見を交換していました。

 研修旅行も残すところあと1日となりました。
学校とは異なる場で共に過ごす中で、仲間の新しい側面を見つける機会もたくさんあったのではないかと思います。最後まで元気に過ごし、多くのことを吸収して帰ってきて欲しいと思います。