施設等見学・研修

SSH生徒が北海道大学でディスカッションを行いました

 2023年6月19日(月),SS未来創造Ⅱ(SS重点選択2年生)58名が北海道大学大学院工学研究院を訪問し,課題研究の中間時点の発表およびディスカッションを行いました。当日は,2学年の研究数と同じ数の32名の大学院生(M1,M2)に集まっていただき,各研究グループに1名の大学院生が担当してもらいました。25分間の中で発表とディスカッションを3回、3人の大学院生に対して行いました。大学院生からは「この実験回数を増やしてみては~」「乾燥時間を湿度変化としてグラフを書いてみては~」「スライドの見せ方は~」など多数のアドバイスをいただきました。研究が深まっていくことはもちろんのこと,数年先に目指していく研究者の姿が生徒たちの目には深く焼き付いたイベントとなりました。

 なお、この企画は,本校が伸長を目指す「未来創造力」における資質能力「複眼的に情報を集め理解する力」「体験し省察する力」「現象を分析し本質的な問いを見出す力」の伸長を目指して実施されています。また,発表およびディスカッションスキルの向上も同時に目指しています。今後の課題研究がより深いものになっていくことが大きく期待されます。

 

 

 

 

「第4回高校生国際シンポジウム」で英語口頭発表

 2019年2月8日(金)および2月9日(土)の2日間にわたって、サンエールかごしま(鹿児島県鹿児島市)において、「第4回高校生国際シンポジウム」が開催されました。今回、このシンポジウムに参加した目的は、これまでの研究結果をまとめ、英語での口頭発表および質疑応答を通じてプレゼンテーション能力を高めるとともに、他校の発表を参考にし、今後の課題研究を深めていくための指針を得ることです。。

 今年度は、自然科学分野の参加校が増え、全国から31校が参加しました。社会科学および自然科学の様々な分野から事前審査を通過したOral Presentation 37件、Poster Presentation 44件の発表が行われました。本校を代表してSSH選択者・科学部2年の生徒1名が、専門の先生方の前で12分の英語口頭発表および7分の質疑応答を行いました。昨年度に比べて全体のレベルが上がり、他校の優れた発表に触れ、研究テーマの設定、研究手法、およびプレゼンテーションの仕方など、参考にすべき点が多数見つかりました。また、発表を通じて他校との交流を深めることができました。
 私たちは、今回のシンポジウムで学んだことを、次の発表会および今後の課題研究に活かせるようにさらなる努力を積み重ねていきます

Hokkaido International Science FairのPoster Presentationで受賞

2019年3月8日(金)および9日(土)の2日間にわたって、札幌市青少年科学館およびサンピアザ劇場において、Hokkaido International Science Fairが開催されました。初日は、北海道内の高校14校による52件の英語ポスター発表、研究者による基調講演・講義が行われました。本校からSSH選択者1年生2名、2年生3名が参加し、3件の発表を行いました。この1年間、取り組んできた課題研究の成果を、講師および北海道大学留学生TAの方々の前でプレゼンテーションを行い、質疑応答では活発な議論を交わしました。その結果、本校の発表1件がThird Best Communication Awardに選ばれ、昨年度に引き続き、受賞することができました。また、2日目はEnglish Science Challengeに参加し、Gravity Carの製作を通じて留学生TAや他校生徒との親睦を深めることができました。
 我々の研究成果や科学を通じた活動を少しでも多くの人々に理解してもらえるように、また国際学会での発表にも十分対応できる英語力を身に付けられるように、これからもさらに努力を重ねていきます。

第15回日本物理学会Jr.セッション(2019)で奨励賞を受賞

2019年3月17日(日)、九州大学伊都キャンパスにおいて「第15回日本物理学会Jr.セッション(2019)」が開催されました。全国から書類審査を通過した80件の研究について、ポスター発表が行われました。本校から科学部1年生7名、2年生2名が参加し、1年生が2件、2年生が1件の発表を行い、2年生の発表が奨励賞を受賞しました。第12回大会に初めて参加してから、今回で4年連続、5回目の受賞になります。

第12回 奨励賞「磁石球間及び磁石球/鋼球間における磁気力と距離の関係(第1報)」
第13回 優秀賞「磁石球間及び磁石球/鋼球間における磁気力と距離の関係(第2報)」
     奨励賞「電磁誘導による落下速度の制御(第2報)」
第14回 優秀賞「金属パイプ内を落下するネオジム磁石球の速度(第3報)」
第15回 奨励賞「ネオジム磁石球を用いた地磁気の測定」
 私たちは、物理の研究に情熱をもって粘り強く取り組み、得られた研究成果を物理以外の分野の人たちにも理解してもらえるように、これからも努力を重ねていきます。

第3回IBLユースカンファレンスで金賞を受賞

 2019年3月21日(木)、大阪市 浪速区民センター ホールにおいて「第3回IBLユースカンファレンス」が開催されました。IBLは、探究的な学習(Inquiry-based learning)の意味で、研究や調査などの探究活動を通した学習活動で、「自由研究」をより本格的に行う学びです。このイベントは、理系や文系などの枠組みを取り払い、「学び」の視点から「交流」や「対話」を重視したものとして企画されています。本校は第1回目から3年連続で参加しています。今年度は、1年生9名、2年生12名がポスター作成に取り組み、展示発表を行いました。その結果、4件の発表が金賞を受賞し、3年連続で受賞することができました。
 私たちは、IBLでの発表を通じて、社会生活で必要な課題解決能力、コミュニケーション能力、および科学的な思考力や態度を身につけることを目指し、これからも努力を重ねていきます。

株式会社東陽テクニカで室内の磁場測定

2019年4月24日(水)13時から16時まで、本校SSH選択者・科学部3年生1名が株式会社東陽テクニカ本社(東京都中央区)を訪問し、室内の磁場測定を行いました。
 今回の目的は、私たちが開発した測定法による測定結果とテスラメータを用いて得られた測定結果を同じ測定場所で比較することでして、理化学計測部の中根恒一係長から磁場の測定装置であるテスラメータに関する詳しい説明を受けました。

 測定を行った結果、それらの測定結果はほぼ一致し、私たちの測定法でもその場所の磁場の測定ができることを確認しました。また、今回の測定を通じて、私たちの測定法のメリットおよびデメリットが明確になり、今後の研究方針を定めることができました。このような機会を与えて頂いた中根恒一様に感謝申し上げます。

 世界中の様々な場所や特殊な空間での磁場の測定データを一つ一つ丁寧にとっていくとともに、私たちの測定法をさらに改善していくための努力をこれまで以上に積み重ねていきたいと思っております。

正和電工株式会社を訪問

 2019年5月7日(火)14時から16時30分まで、本校SSH・科学部生徒2名が正和電工株式会社(北海道旭川市)を訪問しました。代表取締役の橘井敏弘様より、世界中から注目を集めているバイオトイレについて詳しい説明を受けました。

 今回の目的は、私たちにとって貴重な水を使わずにオガクズと微生物で、屎尿などを分解し、使用後のオガクズは有機肥料として活用する資源循環(下図)の考え方・技術を学び、このような科学的手法を課題研究に取り入れていくことです。見学した実際のバイオトイレは私たちが予想していた以上に素晴らしく、非常にシンプルにできていて、清潔感に溢れていました。また、今回の訪問で、世界のトイレの現状や日本が抱えている問題などがよくわかり、実社会の複雑さと奥深さについても考えることができました。このような素晴らしい機会を与えて頂いた橘井社長に感謝申し上げます。

 私たちは、地球規模の問題について、企業・NPO法人等と連携し、科学的なアプローチを行うことにより、新たな価値の創造を目指し、これからも情熱をもって真摯に取り組んでいきます。

2019年5月23日(木) 千歳科学技術大学訪問

高校1年生SSH選択生徒69名と韓国・仁川科学芸術英才高等学校(IASA)からの訪問団15名(生徒13名、教員2名)が千歳科学技術大学に行き、講義を受けてきました。
 千歳科学技術大学 理工学部電子光工学科 教授 長谷川誠先生と理科工房の学生の方々の指導の下、2つの実験に取り組みました。今回取り組んだ実験は、
①「光の波動性を探る ~ナノメートルオーダの測定への挑戦~」
②「モータの原理と特性 ~クリップモータの回転速度アップへの挑戦~」
の2つのテーマでした。これらの実験は毎年、本校の1年生が千歳科学技術大学において体験している実験であり、生徒たちが興味をもって取り組む実験です。
 今回はIASAの生徒も本校生徒のグループに混じり、英語でコミュニケーションを取りながら2つの実験を楽しむことができました。

 実験終了後は、千歳科技大のスタッフの方とIASAの生徒たちとともに千歳科学技術大学実験棟の前で記念写真を撮影した後、学校に戻りました。

日本地球惑星科学連合2019年大会 高校生セッションで優秀賞を受賞

2019年5月26日(日)、幕張メッセ国際会議場・展示場(千葉市美浜区)で開催された「日本地球惑星科学連合2019年大会 高校生セッション」において、本校SSH選択者・科学部3年生1名および2年生1名がそれぞれポスター発表を行いました。
 この大会は、年に一度、「地球惑星科学」に関わる国内外の研究者が集まり研究発表を行う場であり、高校生ポスターセッションが設けられています。このセッションには全国から80件の発表がありました。本校の発表は、「ネオジム磁石を用いた地磁気水平分力の測定」および「太陽高度と太陽光RGB値の関係」であり、それらの研究成果を整理してわかりやすく発表し、質疑応答を行いました。その結果、「ネオジム磁石を用いた地磁気水平分力の測定」の発表が優秀賞を受賞しました。
 専門の先生方からの助言を参考にし、まだ残されている幾つかの課題解決に向けてこれらの研究テーマをさらに深化させていきます。

原子力・エネルギー課題研究活動の「交流会・施設見学会」に参加

 2019年8月1日(木)および2日(金)、原子力・エネルギー課題研究活動の「交流会・施設見学会」が掛川商工会館(静岡県掛川市)および浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)において開催されました。全国から書類選考を通過した10校の高校が集まり、本校からは1年SSH 生徒2名が参加しました。
 初日は、各校の活動紹介、東京大学 飯本武志 先生による「今後の活動へのアドバイス」、グループワーク(原子力発電について他校と意見交換)、日本エネルギー経済研究所 下郡けい 先生による基調講演「日本と世界のエネルギー・原子力政策」が行われ、原子力発電に関する基礎知識をさらに深めることができました。
 2日目は、浜岡原子力館および浜岡原子力発電所を見学しました。原子力研修センター内には、過去に経験した事故概要が展示され、失敗から多くを学んでいることがわかりました。従業員の方々が、安全性のさらなる追求および「エネルギーミックス」に向けて全力で取り組んでいることを知ることができました。
 私たちはこのような活動を通して、原子力とエネルギーの将来について真剣に考え、様々な角度から分析することが重要であると考えています。原子力が抱えている課題の一つである「放射性廃棄物の最終処分」について真摯に調査、研究を進めるため、8月下旬に幌延深地層研究センターを訪問する予定です。