1年SSHクラス生徒対象に、物理・化学・生物・地学・数学・情報の各分野における先端研究を学び、1年後期から実施する「課題研究」の研究テーマ設定の参考とすることを目的とし、サイエンスツアーⅠ(洞爺・函館)を行いました。
研修日程
・8月3日(月)洞爺湖有珠山ジオパーク・函館プラネタリウムの会
・8月4日(火)北海道大学水産学部・はこだて未来大学
・8月5日(水)函館国際水産・総合研究センター
洞爺湖有珠山ジオパーク
有珠山・昭和新山と、その周辺地域でフィールドワークを行いました。洞爺湖有珠山ジオパークは、2000年の有珠山噴火災害からの早期復興に向け、災害にあった施設をそのまま残す火山遺構と現在も噴火を繰り返す土地で災害と共に生きる意識をもつ事を大きなテーマにかかげている施設です。隆起によって住めなくなった家など、噴火によって起きた様々な災害を目の当たりにして、改めて自然のもつエネルギーを感じ取り、いかにして自然を理解し、共生することができるのかということについて考える良い機会となりました。
はこだて未来大学
本校の卒業生(24期生)の案内で大学内の施設見学を行いました。その後、学部生の方が講師・アシスタントとなってプログラミング実習に取り組みました。実習ではプロセッシングと呼ばれるプログラミングの言語を用いて、イラストや図形を描いたり、作成した図形をプログラムによって動かすなど、大学の講義で行っている実習を体験することができました。自分の作ったプログラムが動くことに感動を覚え、情報科学に触れる良い機会となりました。
北海道大学水産学部
チョウザメやティラピアをはじめとする魚類の養殖に関する研究施設において説明を受けた後、食品微生物の研究と食の安全性の確保に関する研究、海苔の養殖に関する研究、海流と植物プランクトンなどの分布に関する研究など多岐にわたる研究についての講義を聞くことができました。その後、水産科学館の訪問を行い、海の生物や水産科学についての理解を深めることができ、後期からの課題研究に向け意欲を高める研修となりました。