平成27年3月17日(火)、北海道大学大学院文学研究科蔵田伸雄教授に来校いただき、1年SSHクラス生徒対象に特別講義「科学技術と倫理-事故はなぜ起きるのか」が行われました。
福島第一原発事故の発生以来、科学技術者及び企業の倫理が強く問題視されるようになりました。科学技術者に課せられることは、企業の一員として利益を追求する義務がある一方で、安全なものを安全に作る義務や、専門的な知識があるゆえに予測可能な危険を予測し予測される事故を防ぐといった義務があります。今回の講義では、科学技術者および企業の義務・倫理とは何かを知る。また、仮想事例に基づき、様々な現実的制約がある中で自分はどう判断し行動するか考える。自分とは異なる考え方を聞き、より良い考え方を探求することを目的とし実施しました。
生徒達は、福島原発の事故や様々な技術者倫理が問われる事故の例をもとに、技術者倫理の重要性について学ぶことでその重要性を知ることができました。また、原子力発電所の原子炉素材を研究する人物の仮想事例をもとに、様々なジレンマの中で自分ならばどうするか、グループごとに話し合い、その後グループ毎でまとめた意見を発表しあい、より良い考え方を探求することができました。