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本校のSSHの目的

大学・研究機関等との連携の下、知的好奇心の喚起及び醸成を図るとともに、科学的な疑問点の解決・実践に結びつけ、また地域特有の課題で世界に通用する科学者としての素養を磨き、かつ創造性・独創性及び科学的リテラシーを身につけ、地域社会及び世界に科学イノベーションで貢献できる人材を育成する教育プログラムの開発をする。

本校のSSHの概要

  1. 知的好奇心の喚起にとどまらず、好奇心解決の実践に結びつけ、さらには学力(三要素)の向上につなげていくプログラムの開発をする。
  2. 地域特有の課題から世界規模の課題に発展させ、世界に広く発信し世界で通用するコミュニケーション力・創造性・独創性及び科学的リテラシーを養成するプログラムの開発をする。
  3. 豊かな人間性や国際性、倫理観の醸成を計画的に取り組むとともに、それらを課題研究や学習に効果的につなげていくプログラムの開発をする。

教科内・外で充実する指導

SS基礎(基礎科学実験、SS数学、SS英語、SS倫理)などのほか、科学者を招聘しての全校科学講演会、日本大学などをはじめとする大学出前授業、フィールドワークやサイエンスツアーなどを通じて、科学者としての知識と心を育成するための取り組みを充実させる。

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平成25年度 サイエンスツアーⅠを実施

 平成25年8月1日(木)~8月3日(土)、1年8組(SSHクラス)の生徒35名対象にサイエンスツアーⅠを実施しました。 

研修日程

平成25年8月1日(木)
・トヨタ自動車北海道株式会社(工場で見学研修、パートナーロボット・展示コーナー見学)
・日本製鋼所室蘭製作所(機械工場・鍛錬工場で見学研修、風力発電機・鍛刀所見学)
平成25年8月2日(金)
・北海道大学水産学部(講義、実験、研究棟・水産科学館など見学)
・はこだて未来大学(施設見学、基礎的なプログラミング実習)
平成25年8月3日(土)
・洞爺湖有珠山ジオパーク(フィールドワーク)

実施目的

1年生SSHクラスの生徒を対象に、「物理」「化学」「生物」「地学」の各分野における大学および民間施設などを訪問し、最先端の研究および生活に直結した技術を体験することにより、SS基礎後期実施予定の「課題研究」における領域および研究テーマ設定につなげることを目的としました。

8月1日(木)

トヨタ自動車北海道株式会社

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 世界最大手の自動車メーカーであるトヨタ自動車の北海道工場を見学し、「ものづくり」の精神やこだわり、最新のテクノロジーとトヨタ生産方式と呼ばれる独自のシステムについて研修しました。
 また、トヨタ自動車は自動車開発だけでなく、医療、介護、生活、仕事のシーンで、人のパートナーとして人をサポートするパートナーロボットの開発を進めており、最先端の科学技術の知識を高めることができました。さらに、環境への気配りや地域社会への貢献を学び、最先端の生産技術を駆使した世界一のユニット工場を目指しているこの場所で知的好奇心を喚起させることができました。

【生徒の声】
・日本の先端技術であり、誇るべき技術に身をもって触れることができ、自分もそのような研究に従事したいと思いました。
・蒸気と電気を同時につくるコージェネレーションシステムや、ゴアという安全技術について詳しく知ることができました。
・ロボットの技術や安全面への配慮、そして環境、エネルギーなどの取り組みが素晴らしいと思いました。コージェネレーションシステムは、あらゆる所で活用できると思います。 

日本製鋼所室蘭製作所

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 日本製鋼所では、歴史ある「鋼」づくりと、それらを活かした「機械」の開発を行っています。さらに新規事業分野として、電力、鉄鋼、造船、石油化学などの重化学工業のみならず、自動車、電器、情報機器、自然エネルギー、新素材、光、電子などの幅広い分野にわたり、研究及び開発、製造を行っています。ものづくり都市・室蘭で、どのように地域または世界に貢献しているのか研修を行いました。
 また、環境と調和を図り、企業活動にかかわる全ての人が環境に配慮した行動をとり、環境保全活動の着実な改善を図っていることで、科学者や技術者に必要な技術者倫理についても学ぶことができました。

【生徒の声】
・1907年に始まって以来、火力・原子力発電所の蒸気タービン部品などをつくっていて、日本の必要としているものを常に作り続けているのだと感じ、日本の大切な産業となっているのだと思いました。
・何百トンという単位の製品を一体化技術で制作していると聞きその規模に驚き、また高い技術をもっているのだと知ることができました。そして、キリコの再資源化や製品を運搬するためのクレーンや線路等の工夫など、効率的にかつ経済的に製造するためのアイディアから何十年と積み重なってきた試行錯誤の成果であると感じる事ができました。

8月2日(金)

北海道大学水産学部

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 北海道大学水産学部では、工学的な分離操作を利用した水環境の保全・修復に関する研究を行っている研究室にて、関秀司教授による生物素材(タンパク質など)を用いた泥濁水の浄化についての講義を受けました。また、タンパク質で泥水を浄水する演示実験を見た後、生徒達はグループに分かれ自ら泥濁水の浄化実験を行いました。
 また、カレイ・ウナギなどの魚の飼育から遺伝子操作まで行っている研究室や、大型水理実験水槽を使用した漁船の船舶操縦性流体力学に関する研究棟を見学しました。水産科学館では、たくさんの展示を見てさらに生物を中心に興味関心を喚起することができました。
 水産学部は、水産・海洋に関する高度の専門知識・技術と研究開発能力をもつ研究者、技術者、教育者、行政官、企業人、高度専門職等の養成の場所であり、今回の見学で生物をはじめ、物理や化学、工学にまたがる知識を学ぶことができました。

【生徒の声】
・水産学部という名称から海中の魚を中心にしていると勝手に思い込んでいましたが、超音波を使った魚群探知機の研究や海上建造物と波のでき方についての調査など、海や川に関する様々な分野において多くのテーマで、実験、研究がされていたので驚きました。
・水産学部の研究、成果が大学と一般企業との協力により、実際に製品化されている事に興味を持ちました。
・濁った水(泥水)に澱粉が混ざった水溶液を入れ振ると、濁り(泥)が沈殿するという実験を実際にやってみて感動した。他のものでもできるのか、研究をしてみたくなりました。
・動物や生物のことについて研究してみたいと思いました。

公立はこだて未来大学

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 はこだて未来大学では、大学設備の見学、プログラミング実習を行いました。このプログラミング実習は、大学1年時の学部必須科目「プログラミング基礎」で、多角的視点と発想力を養える授業でした。美馬義亮教授をはじめ、多数の学生の皆様に手厚い指導をしていただき、生徒達は普段何げなく使っているコンピューターの根本を学び、情報技術はこれからの私達にとても重要なことだとあらためて気づかせていただきました。
 また、プレゼンテーションやデザイン等のスキル、実際に使用する人のことを考えたユーザビリティが重要なことなど、これからの社会に必要な教育であることを生徒達にたくさん刺激を与えていただきました。
 「計算機中心」「機械中心」の情報科学・情報技術とは一線を画する、「人間・社会・環境」を中心に据えたコンピューティングの学問体系を体験し、情報科学を創成することをプログラミング実習を通して学ぶことができました。

【生徒の声】
・構造が工夫がされている校舎で、最先端の技術を知る良い経験になりました。また最後のプログラミングは、とても楽しく技術を学ぶことができてすごく良かったです。どんな職業に就くにしても、情報技術は学びたいなと思いました。
・デザイン性が高い校舎に感激しました。通常の授業のみではなく、プレゼンテーションやデザイン等、これからの社会に必要な教育が盛んだとわかりました。
・プログラミングは難しく、少しでもミスをしてしまうと動作がおかしくなってしまうことがありましたが、情報技術はこれからの私にもとても重要なことだと思いました。

8月3日(土)

洞爺湖有珠山ジオパーク

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 洞爺湖有珠山ジオパークで、縄文遺跡などの歴史遺産を見るとともにフィールドワークを行いました。火山マイスターとともに有珠山西山火口散策路を歩き、有珠山に代表される地質遺産や雄大な自然景観を見ながら、旧わかさいも工場、レンタカーが沈んだ西山火口沼を見学しました。また、昭和新山まで移動し、雄大な自然の中で見学を続けました。
 生徒達は、多くの被災者がでたこと、また壊れた建物を見て改めて自然災害の恐ろしさを知りました。「変動する大地との共生」をテーマとしている洞爺湖有珠山ジオパークで、過去の大噴火で形成された洞爺湖と、現在も噴火を繰り返す有珠山・昭和新山に触れ、自然の力と人類の生活との関わりについて考えることができ、自然科学の基礎的なことを研修しました。

【生徒の声】
・自然災害を防ぐことはできないが、どうすれば被害を少しでも食い止めたり、災害とどうむきあっていくか考えることができました。
・便利になりつつある現代において、近年都会化傾向の中あのような大自然が北海道に残されていることを自らの目で見られて感動しました。
・自然の力は大きい!地面を大きく盛り上げたり動かしたりする変化を実際に目の当りにして興奮しました。

[課題研究]北海道大学大学院工学研究院へ訪問研修

 平成25年7月18日(木)、2年7組(SSHクラス)の生徒対象に、北海道大学大学院工学研究院で訪問研修を実施しました。
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 課題研究13班に、北海道大学の大学院生を各班1名配置いただき、大学院生と徹底的に課題研究についてディスカッションしました。そこでの疑問点を抽出し、プレゼンテーションの技術を学ぶ等、研究に欠けている部分を発見させ、今後の課題研究の取組みの充実を図りました。生徒達にとって、とても有意義な時間となりました。
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[課題研究]千歳科学技術大学へNMR測定

 7月19日(金)放課後に2年7組の生徒2名が、課題研究『ケルセチンの抽出効率と有効利用』の一環で、NMR測定のために千歳科学技術大学に行ってきました。
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 ケルセチンというタマネギの外皮から取れる色素を抽出し、精製したものを同定するためにNMR測定をしました。
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 測定結果と文献値を比較し、目的のケルセチンが精製できたことがわかりました。
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 今回の測定では、千歳科学技術大学の河野敬一先生に指導・助言をいただきました。本当にありがとうございました。

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