平成28年3月21日(月)、東北学院大学泉キャンパスにおいて日本物理学会 第12会Jr.セッションが開催されました。本校から第1次審査および第2次審査を通過した4件が、第3次審査(最終審査)として行われる午前中のポスター発表に挑みました。物理学会への参加は今回が初めてでしたが、専門の先生方や参加した高校生達と120分間にわたって議論を戦わせるとともに、お互いに交流を深めることができました。
午後からは、ノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章先生を囲んで1時間にわたって交流会が行われました。本校の加藤くるみさん(2年SSHクラス)がニュートリノの応用に関して、また佐藤滉大君(1年SSHクラス)が研究生活に関してそれぞれ積極的に質問をしました。直接、梶田先生に質問ができたこと、梶田先生からとても丁寧な答えが返ってきたことに生徒達はとても感激しました。
表彰式では、河原林正思君(2年SSHクラス)が発表した「磁石球間及び磁石球/鋼球間における磁気力と距離の関係(第1報)」が奨励賞(102件の発表の中で25位以内に相当するもの)を受賞しました。授賞式では、梶田先生から直接、賞状および梶田先生のサイン入りの著書を手渡され、堅く握手をしました。これには、全員が感動しました。また、表彰式後、梶田先生との写真撮影をすることができました。
日頃の研究成果が全国レベルで高い評価を受けたことは、生徒達にとって大きな自信となりました。また、1年生にとって今回の発表経験は、大きな刺激になったとともに、今後の研究の進め方を考える上でとても参考になったはずです。生徒達はこの1年間、興味をもって毎日こつこつと取り組んできたことが、全国大会で高い評価を受けることができました。わからないことを一つ一つ明らかにしていくことで、未知の領域(先端領域)にどんどん踏み込んでいって欲しいと思います。