■SSH通信 特集号vol.9 ※PDFファイルが開きます。
地球規模の課題を独自の連携によって解決に迫り、新たな価値を創造する人材の育成
高度な科学的視点から常識にとらわれずに本質に迫り、新たな価値を創造する人
デザイン的思考力・コラボレーション力・課題解決力
科学的好奇心を醸成し地域特有課題の発見・解決を導き世界に貢献する科学者育成
科学的な見方・考え方を身につけ、自分の頭で考え自分の言葉で語れる人
創造力・学びに向かう力・国際性
SCIENCE CASTLE 2017 は、日本、シンガポール、マレーシアから中高生が集結し、国境を越えた交流を通じて知的好奇心を養い、共同研究にもつながる機会を生み出すことを目的として、平成29年3月26日(日)~27日(月)の2日間にわたって、IMDA Jurong Regional Library (Singapore) で開催されました。
本校から1年10組の三戸柚香さん、横山貴紀君、佐藤琉聖君、牧野楓也君の4名からなるチームが、オーラルプレゼンテーション日本代表チームの一つに選抜され、”Motion of a spherical neodymium magnet falling through a metal pipe”について発表しました。初めての海外発表のため十分満足のいく発表とまではいきませんでしたが、英語による質疑応答および研究内容が専門家の方々から高く評価され、国際学会でもトップレベルの発表ができる手応えを感じました。また、海外から参加している高校生たちとも、ゲームなどを通して交流を深めることができました。
前日まで学会発表が続き、かなりの疲労がたまっていたはずですが、疲れた表情を一切見せることなく、常に笑顔ですべてのプログラムをこなすことができました。この1年間に様々な課外活動の経験を通して、精神面で大きく成長しました。次の国際学会では、自分たちの最高のパフォーマンスができるように、これからも努力を重ねていきます。
つくばScience Edgeは、中高生による国際科学アイディアコンテストです。今年度(第7回)は、平成29年3月21日(火)~22日(水)の2日間にわたって、つくば国際会議場(茨城県つくば市)で行なわれました。
江崎玲於奈博士が審査委員長を務めるオーラルプレゼンテーションで、本校から1年10組の佐藤琉聖君、三戸柚香さんが「磁石球間及び磁石球/鋼球間に働く磁気力と距離の関係(第2報)」を、サテライトプレゼンテーションで牧野楓也君が「入射球が磁石球であるガウス加速器の加速メカニズム(第2報)」を発表しました。さらに、三戸柚香さん、横山貴紀君、佐藤琉聖君、牧野楓也君が「Motion of a spherical neodymium magnet falling through a metal pipe」の研究で英語ポスター発表を行いました。
審査の結果、「磁石球間及び磁石球/鋼球間に働く磁気力と距離の関係(第2報)」の研究が探究指向賞を受賞しました。実験精度を極限まで追求し、理論的考察をきちんと行った本校の課題研究が、探究指向の観点からすべての発表の中で最も高い評価を得ることができました。先輩達から引き継いできた研究を、今回参加した1年生4人全員が自分達のテーマとして考え、力を合わせて臨んだ結果、全国No.1の受賞につながったと思います。
一人が複数のテーマを担当し、苦しみながらも入学時から精力的に課題研究に取り組んできました。今回の受賞は、これまでの苦しみを払拭し、私達に大きな自信を与えました。私達の研究がさらに多くの人達に理解してもらえるように、これからも努力を重ねていきます。