平成29年6月1日(木)、北海道数学コンテストの出題者の一人である杉本幸司先生をお招きして、普段の授業とは違った形の数学に取り組みました。杉本先生のユーモアあふれる語り口で、数学的な思考をすることの楽しさを満喫した一日になりました。
「鳩が4羽、鳩の巣が3個あります。すべての鳩が巣に入るとき、2羽以上の鳩がいる巣が必ずある。」これを「鳩の巣原理」といいます。ごく普通に思えるこの原理を利用すると次のような問題を解くことが出来ます。「一辺の長さが70㎝の正方形の形をした射的の的があり、50発の弾丸が異なる50カ所に当たりました。このとき、ある2つの弾丸で、的に当たった2点間の距離が15㎝未満のものがある。」という質問が杉本先生からされました。生徒たちは、習ったばかりの鳩の巣原理を用いて積極的に説明をしようとがんばる姿が見られていました。この授業を通じて生徒たちは新しい数学との出会いに興奮し、今後の課題研究のヒントを得ることができました。