2018年11月4日(日)、本校生徒17名が韓国に向けて海外科学研修に出発しました。
SSH海外科学研修は、韓国(仁川)にある本校の姉妹校である仁川科学芸術英才高等学院(IASA)と共同研究を行い、IASAの生徒たちとの科学交流および韓国と日本の科学技術の違いや農業技術の違いなどを学ぶことを目的としています。この日は、移動のみで21:00頃、無事にナンド地区のホテルに到着しました。生徒たちは、遅くまで、翌日のプレゼンテーションの準備に取り組みました。
11月5日(月) IASA 1日目
IASAでは、まず研修内容についての説明を受けました。その後Welcome Ceremonyが行われ、IASAのオーケストラによる歓迎演奏、校長先生の挨拶、IASA代表生徒によるパフォーマンスがありました。また、本校の代表生徒である猪股麻里華さん(2年)が挨拶を行い、生徒全員で盆踊りを披露するなどの交流を行いました。
IASAの授業では、英語を織り交ぜながらゲーム感覚で楽しめるような授業などもあり、生徒たちは一生懸命に取り組んでいました。
午後からは、ベルギーのゲント大学教授による、有機化合物の内部に金属原子を入れた新しい化合物の合成とその応用についての講義を聴講しました。また、有機化合物の合成においてCO2を利用することで温暖化にも貢献できるという内容でした。英語による大学の研究レベルの話を理解しようと、両校の生徒たちは、一生懸命講義に集中していました。講義終了後、あらかじめ与えられていたテーマ「環境問題」に沿って、両校生徒が4チームにわかれて英語でプレゼンテーションを行ない、日韓両国の環境問題について質疑応答を行うなど充実した時間となりました。
次に、生徒たちは2つのグループに分かれてMath Projectに参加しました。この授業は空間図形に関するアクティブラーニングであり、生徒たちは二次曲線と双曲面について学ぶグループとオイラーの定理について学ぶグループに分かれ、両グループとも模型を組み立てながらそれぞれの単元について理解を深めました。
数学の授業後には、夜から特別講義がありました。天文部の生徒たちによる星空のレクチャーを受けた後、校舎屋上にて実際の天体観測を行いました。IASAの校舎は天体観測ができるよう開閉式の天井がありましたが、残念ながらこの日の夜空は。大気汚染によるスモッグが多く、厳しい条件でしたが、火星などいくつかの星については観測することができました。星空のもとでIASAの生徒達と交流を深めるとても良い時間を過ごすことができました。