平成25年6月20日(木)、1年8組(SSHクラス)のSS基礎の授業で、北海道大学低温科学研究所 所長 古川義純教授に来校いただき、特別講義『雪氷学研究の意義と最先端研究 宇宙で作る氷の結晶~ISS「きぼう」での無重力実験』を実施しました。
氷の結晶は、成長時の温度によって様々に姿を変えます。その不思議が、宇宙実験によって解き明かされるかの如く、古川先生の講義は次第に深まっていきました。
古川先生の師である、北海道帝国大学教授の中谷宇吉郎博士の研究の足跡や「雪は天からの手紙」との名言にも触れる等、雪結晶生成の基本理論を解くことに始まり、国際宇宙ステーションの日本実験モジュール「きぼう」での本格的な無重力実験を3ヶ月にわたり実施された氷の結晶成長実験を紹介していただきました。
古川先生の話をお聞きして、宇宙実験など最先端研究の実際とそれにかける夢やその魅力を感じ、生徒の志望進路の発見や進路実現へ向けて一層努力するきっかけとなりました。
生徒の声
◆Voice1
『地球での結晶は対流がおきてうまく成長しないが、宇宙では地上よりも形の良い結晶を
つくれることがわかった。』
◆Voice2
『宇宙には氷がたくさんあったり、結晶の六角形の理由、また雪の結晶と氷の結晶では出来方に違いがあるなどとても面白いお話がたくさん聞けて良かった。』
◆Voice3
『3cmの雪の粒があれば雪の結晶は300kmほどの大きさになることや「シンオドローム」という新しい単位を知ることができた。』
◆Voice4
『温度や湿度といった結晶ができる条件だけでなく、よりきれいな形をつくる条件などももっと詳しく知りたいと思った。』
◆Voice5
『今回の講義を通して、雪の結晶や氷の結晶の関係以外にも宇宙空間の特徴についてよく
理解することができました。また水分子の大きさの単位など、今まで知らなかった知識を得られる事ができて良かったです。』