平成25年7月4日(木)、1年8組(SSHクラス)の生徒対象に、北海道大学総合博物館に訪問研修を実施しました。
この訪問研修は、先端科学に触れる機会をもうけ生徒の知的好奇心を喚起し、探究心の向上、後期から開始する課題研究の参考にすることを目的としています。
1999年春に開館した北海道大学総合博物館には、130年以上前の札幌農学校時代から収集・保存・研究されてきた400万点にものぼる標本や資料が蓄積されており、その中には新種の発見・認定の基礎となる貴重なタイプの標本が1万点以上あります。
北海道大学総合博物館職員の方々より、北海道大学の歴史、北海道大学の研究について説明を受け、さまざな研究の伝統についても生徒達に伝えていただき、最先端の研究を多数の実物資料や標本、及び映像で紹介いただきました。
その後、生徒達は引き続き見学を行い、最先端の研究に触れ、多くのことを学び、今後の課題研究に向け意欲を高めた良い機会となりました。
生徒の声
◆Voice1
『動物の化石や生物の標本をはじめ、たくさんの分野の研究資料や設備をみることができました。また、このような経験を通して自分がこれから研究していくためのきっかけや手がかりが見つかり、これから頑張っていこうと思いました。』
◆Voice2
『近くで化石やがいこつを見て、ほお骨の出具合が違っていたり恐竜の化石で、最もよく動いていたであろう関節の骨が丸くなっていたり、直接見て色々発見することができ面白かったです。また、キノコの定義や重力についてなど、興味をひくものがたくさんあり楽しかったです。』
◆Voice3
『恐竜の化石やウサギの癌の実験は驚きました。鈴木章先生の功績には、自分も刺激を受けました。』
◆Voice4
『パラサウロロフスの化石を見て、骨の動き方や生活についてもっと知りたいと思いました。また、現在も生息しているアオダイショウやロバの骨を見て動物の体の仕組みを知りたいと思いました。化石をよく見ると、所々小さな穴があり、神経や肉(筋肉)が通っていたのではと考えることができました。』
◆Voice5
『タンパク質の立体構造が地図の等高線のようだったり、2.5m以上の石貨を見て、とても驚きました。市川厚一さんや松村松都市さん、クラーク博士のような偉大な博士について知ることができました。北大で実施した、日本最初のリンパ球を使った遺伝子治療によって助けられた人がいるという事は、すごいと思いました。また、色々な種類の動物やハ虫類の骨がどのようになっているかがよくわかりました。』
◆Voice6
『牛と馬の骨格の違いがよく分かった。口蹄疫が数年前に流行り、牛がやられていたから偶蹄目がかかっていたんだなぁと思いました。遺伝子の免疫の病気についての壁のものが、とても面白かったです。また、狂牛病がプリオンタンパク質によるものらしいところ、遺伝子のない病原体による伝染病があるところがすごく面白かったです。』
◆Voice7
『いろいろな展示物があり、その中で骨格標本がとても面白かったです。ハムスターの骨はとても小さくて細いのに高いところから落ちてもなぜ骨が折れないのか疑問に思ったり、ゴマアザラシの頭蓋骨を見て人間の頭蓋骨に比べて脳が入る大きさが小さくて、やはり人間は他の生物とは違うとあらためて感じました。』
◆Voice8
『博物館の中で一番興味をもったのは、松村松年という日本産の約1200種の昆虫に名前をつけた方で、自分も何か新しいものを発見し、後世に残るような名前をつけたいと思いました。』