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校長挨拶

私学の意義・役割とは

 当然ですが日本の学校には公立校と私立校があります。そして私立校には各学校の建学の精神がありそれに則って独自の教育を実践しているところに価値があります。しかしながら、最近はどの学校も同じように進学実績や部活動の活躍をアピールし、公立校も同じようにアピールをはじめ、数字で競い合うこと以外に学校の違いが見えにくいのが現状ではないでしょうか。私は私学の役割は、公立校ではないまたはできない先進的でユニークな教育で生徒達に様々な選択肢を与えることだと考えています。その結果北海道、日本全体の教育が刺激され、切磋琢磨し活性化していくことが本来の私学の意義だと思います。北海道には札幌の東西南北や他の私学をはじめすばらしい教育をしている学校がたくさんありますが、そのどの学校でもない先進的でチャレンジングな学校像を描いております。


本校の人材育成・教育方針

 アジアの島国である日本は、その地理から大きな影響を受けています。天然資源が乏しく人口減少も解消できる見通しがたたない現状で、先を考えると積極的にグローバル化を推し進め、世界の中で存在感を出していくしかないのは明らかです。その際日本の唯一といっても過言ではい資源は「人」であり、「人」を世界で特別な資源にするために、学校教育の役割は今まで以上に重要で、学校は大変な責務を負っていると思います。
 このような状況下、現在、三位一体改革(大学教育改革・高校教育改革・大学入試改革)が進められています。センター試験の英語民間試験活用や記述式問題が中止になるなど混迷し、これから受験を迎える生徒や保護者の皆様は大変不安に感じていることと思います。しかし元々この改革は急速に進んでいるグローバル社会へ対応するための教育改革であり、現状に早急に対応していかなくてはならない事実は変わることはありません。どうしても目先の大学入試に目が行きがちですが、『新しい大学入試に対応する』対策によって、学校が改革されていくわけではありません。情報を仕入れて今後も入試対策に万全を期すことと同時に、根本であるグローバル社会への人材育成のために、これからの日本にはどんな人材が必要なのか、そのために学校はどんな教育をすべきか、またはしなければならないかを考え、「本質」を見極めて追求していく姿勢が大事なのではないでしょうか。「本質」を見極められれば日本の教育改革も同じ方向に後から自然とついてくると考えています。私はこの「本質」をしっかり見極めることで、本校が目指す先進的な教育に向かっていくと強く確信しています。
 本校は目指す育成人材像を「世界に貢献する人」、教育方針を「本物の正しい教育」として教育を実践し浸透しつつあります。外国人労働者の日本への流入や外国人観光客の急増により、最近は日本にいても日常で外国人を目にし接する機会が増えました。にもかかわらず、日本社会のグローバル化は未だに進まず対応の遅れが目立ちます。この状況はさらに加速することが予想され対応はまったなしです。また、逆に日本人も日本の特性を生かして世界に活躍の舞台を拡げていく必要があります。地球全体を俯瞰した上で、地域、日本を考えるバランス感覚はこれから生きる者にとってとても大事になります。そしてその環境の中で世界、人類に貢献する意識をもった優れた人間性と、困難を克服して進めていくことのできる精神力・実力を兼ね備えた人材を育成し北海道、日本、世界の発展に寄与していくことを目標にしています。



 「世界に貢献する人」の育成には次のことが必要です。
1.国際理解、創造力・問題解決能力・発信力育成、バランスのとれた広い視野、ハイレベルな語学力等世界全体に目を向けたアプローチ
2.高いレベルの文武両道、礼儀作法、精神力養成、集団の中での順応力、高い道徳性など昔からよいとされてきた日本特有の学校教育からのアプローチ
3.学力養成、体力養成など人間としての基礎力を養うアプローチ



 これらはどれも重要なものでバランスをとりながら、子供達の成長に必要か、そしてどういう実践が有益かを見極め、一つ一つ真剣に精査し向き合うことが大事だと考えています。これを本校では「本物の正しい教育」と呼んでおり、この一つ一つの積み重ねが将来的に「世界に貢献する人」の育成につながると考えています。世界全体を見据えるからこそ、国際感覚を養い、積極的に最先端教育を取り入れると同時に、日本の教育の良い面も継承し、「グローバルな日本人」として実力派の人材を育てることに力をいれています。これからの日本の教育を代表する学校をつくり、北海道の子供達に新しい選択肢を提供し、北海道が最先端のグローバル地域になる先鞭をつけていくためにあらゆる手を尽くしていきたいと考えています。


教育運営方針

 本校では上記の人材育成・教育方針を実現するために教育企画・実践を3つに分けて取り組んでおります。

1.目前の教育に関する企画・実践
生徒たちが安定して充実した毎日を過ごせる学校生活を目指し、同時に進学、部活動、SSH・SGHでも実績を積み上げていくこと、そして、スーパーアクティブ、プレミアSコースを円滑に運営していくこと。
2.近未来の対応に関する企画・実践
積極的な国際交流などのグローバル化、高いレベルの文武両道を発展させていくこと。また、再来年にせまった新大学入試への対応、ICT教育など近未来への変化に対応していくこと。
3.10年、20年先を見据えた先進的教育の企画・実践
10年、20年先どういう学校にしていくべきか、日本・北海道に将来本当に必要な学校教育とは何かを追求し本校未来のグランドデザインを模索していくこと。


未来教育創造部の活動

 進学実績や部活動の成績など数字は学校の評価には必要不可欠なことだと思いますがあくまで近視眼的な評価です。これからは校風や多様な教育の質、学校の姿勢、先進的な教育など多面的に評価される時代になると考えられます。これからは数字だけで競い合うのではなく、日本や北海道のことを真剣に考えた独自の道を探って進んでいき、これからの日本を背負っていく人材を育成していく本来の教育の目標に向かっていくことが使命だと考えております。本校では活動を本格化するために「未来教育創造部」を設置しています。本校の未来の姿を模索していく部で未来教育の研究室の役割になります。模索しながら大胆に挑戦していく準備が着々と進んでいます。



教育の質の保証

 本校の最大の長所は何かと聞かれたら、たくさんある中、この教育の質の保証を一番に挙げます。何を実行したら教育の質の保証が十分だというものはありません。教職員の教育、機能的な学校組織、風通しのよい学校風土、人間の信頼関係、教職員の適材配置、学校評価の実施など多面的な視点と相応の努力がなければ満足のいく質の保証は達成できません。本校では手を抜くことなくこの教育の質の保証が教育活動の生命線と考え、学校全体を挙げて大切にしています。



過去、現在、近未来そして20年先、先見力と誠実さを兼ね備え、常に教育の最先端に挑戦し続ける学校へ



札幌日本大学中学校・高等学校 校長
浅利 剛之

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