平成27年6月13日(土)・14日(日)、1年SSHクラスの希望者4名と2年SSHクラスの希望者5名、及び科学部生徒4名でフィールドワーク(生物)を実施しました。この活動は、ゴマシジミという蝶とそこに共生する昆虫・植物の生態を知る事を主な目的とし、通算で6回目の活動になります。
ゴマシジミは、小さな青い蝶(シジミチョウ)で、アリと共生する(アリの巣に住み生活する)特殊な生態を持ち、レッドリスト2011準絶滅危惧種に指定されている蝶です。そんな珍しい蝶が北広島市内に生息していることが確認され、課題研究においてその生態を調査し研究を進めています。今回も玉川大学脳科学研究所の特別研究員である坂本洋典先生より様々な指導・助言をいただき、調査を行いました。今後についても生息環境をこわさないように配慮
し、貴重なフィールドがある北広島市で独自の研究や採取を進めていきます。
また、13日(土)はペットボトルで作る簡易吸虫管を作製しました。早速、フィールドに行き自ら作製した簡易吸虫管を使い、アリ等の小さな昆虫を捕獲しました。
さらに、7月に札幌で行われる国際野生動物管理学術会議(IWMC)※1の高校生ポスターセッションに発表する生徒(3年3名・2年3名)が課題研究テーマ『北広島市のゴマシジミ生息地の特徴~ゴマシジミ保全のために~』を英語で発表し、坂本洋典先生に指導・助言をいただきました。
翌日の14日は、フィールドで昆虫撮影ワークショップを行いました。記録用の写真および生態を見せる写真の両面を考えながら、生徒達は小さな生き物を追いかけました。その後、撮影写真をプロジェクターに投影し、生徒は苦労した点や感想を述べ、坂本洋典先生から講評をいただきました。
※1…国際野生動物管理学術会議(IWMC)
野生動物の保全を目的とした国際学会で、英語でのプレゼンテーションが行われます。
詳しくはこちら
(公益社団法人日本動物学会 第 5回国際野生動物管理学術会議)