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SGH通信(準備中)

SGHの目的

今日の世界においては、社会、経済、文化のグローバル化が急速に進展し、国際的な流動性が高まっている。また、科学技術の急速な進歩と社会の高度化、複雑化や急速な変化に伴い、過去に蓄積された知識や技術のみでは対処できない新たな諸課題が生じている。これらに対応していくため、世界と競える新たな知識や専門的能力を持った人材が求められていることから、21世紀の社会状況を展望し、激動する国際社会で活躍するグローバル・リーダーとなるべく素養をもった人材の育成を研究開発の目的とする。

本校のSGHの研究課題

北海道の産業課題を世界視点で捉え、解決に導くグローバル人材育成。

本校のSGHの概要

国際化を推進する大学・官公庁・民間企業と連携し、国際教養を身につけながら、産業、環境、社会における『未来の北海道の姿』をテーマとして、「課題の設定」・「調査(フィールドワーク)」・「仮説・分析」・「まとめ・表現・発信」の研究を行ない、国際舞台で主体的に活躍する全人的グローバル・リーダーを育成。

課題研究内容

世界の仕組みを理解し、課題を見つけ、多様性ある思考、行動のもと、課題解決に導く決断ができる人材を育成するための課題探究型教育研究と評価システムを研究すること。
(1)課題探究型学習 探究基礎 「情報の収集力、分析力、考察力、想像力」
ジェネリックスキルを基本に、異文化に対する理解力と寛容性を養う研究を行なう。国内外の大学や企業、国際機関等から指導者を招いたり、国内外でのフィールドワークを通じて国際的な感受性を養う。
(2)課題探究型学習 探究応用 「問題解決力、多様性、実践力」
「個人探究」:「食料(日々の生活と切っても切り離せない「食」を通じて、北海道の身近なトピックスから、世界規模の問題を捉え、そして自らの関わり方を問い直す など)・観光・領土・戦後70年」を切り口とし、北海道が抱える課題を世界視点で考え、解決施策を策定する。生徒は個人の興味、関心に応じて個人研究テーマを選択し課題研究に取り組む。「グループでの探究」:同一テーマ毎にグループ単位で課題検討、分析、意見交換を行う。「外国人フィールドワーク」:フィールドワーク協力機関に出向き、意見交換を通じ問題解決型思考を研究する。
(3)課題探究型学習 探究発展 「情報発信力、交渉力、英語コミュニケーション力」
個人論文の策定を行う。語学力レベルに応じて、レベル①は英語論文、レベル②は日本語論文とする。英語力の差異により、①か②を選択。論文は、ロジカルライティング(自分の意見や主張を、相手にわかりやすく伝えるための文章作成法)を意識して策定。各種コンクールに応募、学内発表、学外発表の実施。卒業論文の作成。
(4)課題探究評価 「パフォーマンス評価」の研究
課題探究研究(思考・判断・表現など)の質的評価検証プログラムの研究、開発。

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授業

【高3】 SGH課題研究作成

 

実施内容

本校SGH活動では下記の4つのテーマを設定し、講演活動やフィールドワークを通じて探究活動に取り組んできました。高校3年生においては、各自が選んだテーマに関して、論文の作成に取り組んでいます。

研究テーマ

① 北海道の身近な食生産と世界の食糧問題

② 北方領土をテーマとした領土問題の課題と解決

③ 戦後七十年の歴史問題(近隣諸国との対話)

④ 世界に羽ばたく北海道の観光産業の課題と未来

指導事例1

「戦後70年」を大テーマとし、今後の東アジアにおける「共同体」結成の可能性を探る論考に取り掛かっている生徒

・戦後、国家間の補償や謝罪については決着済みでありながら、中国や韓国では依然として日本の謝罪や大戦中の行為への反省が不十分だと考える国民が多い。また、両国民は幼い頃から反日的な教育を受けており、日本の現状や日本文化等に理解を示すような言動をすると、攻撃されるかのような雰囲気もある。歴史的な問題がネックとなって、感情的な行き違いから、過去を引きずり未来志向で手を携えられない現状は、問題だととらえる。

・反日教育を受けている割に、若い層には日本に対するアレルギーはそれほど強くないことことをデータから明らかにし、そこに日中韓が連携できる可能性を見出す。台湾など、親日的な人が多い地域もある。

・単純な比較はできないが、EUやASEANのように、宗教・民族・主義主張等の違いを乗り越えて、地域連携を進めている地域もある。東アジアにおいても、連携するために参考にできる点がないのか探るべきである。しかしながら、現在のところ、「東アジア共同体」を結成できる土壌がなく、経済的な面から徐々に関係を深めていく、くらいしか現実的な方策は思いついていない。

 指導内容

まだ、論文の形には仕上がっておらず、結論として目指せる意見が弱い。また、データ収集やEU・ASEANとの比較考察も不十分であり、説得力に乏しい。しかし、今後を見据えたテーマ設定には評価すべき点もあり、難しいテーマに挑戦している積極性も光る。生徒の感想としては、調べれば調べるほど、国際政治は複雑で難しいとのこと。

具体的に国家間の連携を深めるための方策を考えること。例えば、経済的に連携することによって、お互いに大きな利益が生まれるようなしくみをつくることができないか。EUのような枠組みは難しくとも、経済面を優先させてASEANやNAFTAのような地域協定からスタートすることはできないか、などを探ってみるべきだと指導した。

指導事例2

「北方領土問題」を大テーマに、解決策を探る論文に取り掛かっている生徒

・はじめ、まともに解決策を考え、世界の他の国家間の領土問題を調べて、参考にできる事例がないかどうかを検討した。歴史的な経緯がそれぞれ異なり、取り巻く世界情勢も刻一刻と移り変わるため、単純に他国間でうまく解決した事例を適用しようと思っても難しい。しかしヒントはあるはずだととらえている。

・日本とロシアそれぞれの主張を整理。歴史的経緯では、1956年の日ソ共同宣言が最も大きなポイントだと指摘する。ここを出発点だとの共通認識が得られれば、ロシア側は交渉に乗ってくることは確実だとする。そうすると、2島のみで解決されてしまうとの懸念があるのは事実だが、日本が4島一括返還にこだわり過ぎているため、ロシアが頑なな態度を変えないことは明白だとする。元島民の高齢化が進み、早くロシアを動かすためには、4島全てが元のように戻ってこないリスクがあっても、日本が一歩譲る形で踏み込むべきだと考えている。

・結果的に、経済協力を柱とした点で、現在政府が進めているロシアとの交渉と方向性は同じになってしまうが、これまでの政府見解を否定して、4島返還にこだわらずに交渉を進めるべきだとしている点は、現政権のアプローチよりも柔軟である。

指導内容 

経済的に互いに得をするしくみが必要。当然どちらの国の法を適用するか、という問題に突き当たるので、発想力が問われる。また、経済的な結びつきを優先させても、「領土問題」の解決に結びつくかどうかについては、明確な道すじを示すことが難しく、現時点では弱い。

お互いに割り切らなければならない部分があるのは確かなので、よい解決策が見出せなかったとしても、他国間の領土問題解決の事例を詳しく調べたことは、国家としての割り切り方を考える上で意味がある。

本音レベルでの元島民の意向を探ろうとしているが、表に出ているアンケート結果以外に踏み込めておらず、本来ならば現地調査などが必要かもしれない。

指導事例3

「北海道の観光産業」を大テーマに、解決策を探る論文に取り掛かっている生徒

・北海道に観光客・移住者を増やし、経済の活性化につなげる施策をいくつか考えてきたが、理想を追求すると現実的にコストがかかりすぎるという壁にぶつかり、行き詰ったという。そこで、ありきたりではあるが、観光プランを策定し、観光客を呼び込む方法を考えようと、方向転換した。まずは、道東・道北・道南をそれぞれめぐる3つのルートを策定し、北海道の食・自然体験・文化体験を柱とした周遊プランを作成していたが、しかし、そこから未来の観光産業をイメージすることができずに苦労していた。

 指導内容

有名な観光地ばかりでなく、その地域ならではの体験を盛り込んだ魅力的なプランにはなっていたが、プラン作りに精一杯になっており、未来を考える視点が伴っていなかった点が大きな課題であった。

どのような層をターゲットにするかについて、絞り込ませると、道外の若年層をイメージしていることがわかった。リピーターとなるだけではなく、遠い将来には移住を考える人も出る可能性がある若年層にはたらきかけるのは、良いアイディアであると評価した。多くが人生で初めての来道となる若年層に対して、強烈なインパクトを与え、「憧れ」の気持ちを膨らませられれば大成功なのでは、と助言。「若年層に憧れを植え付け、将来の移住者を呼び込む」ためのプラン策定と、コンセプトが決まった。

指導事例4

「北海道の食糧問題」をテーマに、世界の食糧問題とからめて解決策を探る論文を執筆している生徒

・カンボジアに短期留学した経験から、食糧問題に興味を持ったことがきっかけとなり、カンボジアと、日本・北海道の食糧事情を調べることにした。カンボジアは貧困層も多く、食料自給率は低い。一方で、日本も食料自給率の低さが問題となっている。途上国であるカンボジアと先進国の一員である日本が抱える事情は異なるが、今後も世界的な人口爆発が続くと予想されるなか、北海道が先進的に食糧問題改善に取り組むことで、日本および世界の食糧問題の解決に役立てるのではないか、という問題意識を抱いた。調べものとしてはよく材料を集めている。具体的には、日本の農業において、世界と比べ生産コストが高いという課題を解決するために努力することが必要である。また、休耕田の活用にドローンや人工知能AIを使えないか、などのアイディアを持っている。

 指導内容

システム作りや技術開発には、国の積極的関与がなくてはならないこと。本州に比べ、農業を営むのに有利な北海道を食糧問題解決の最先端拠点とすることにより、日本の食糧自給率改善、さらには世界の食糧不足問題を解決することに寄与できるのではないか、という。実現可能かもしれない具体策を提示できるように、またカンボジアの食糧問題に応用できるような施策はないかどうかを考えるように助言した。

【高1】 北方領土に関するまとめ

平成29年6月29日(木)

北方領土問題研究のまとめ①

これまで5回にわたって実施してきた北方領土問題を班ごとに特定のテーマを設定・探求し、まとめて発表する準備をする時間でした。テーマ設定は各班で設定してもらいました。

授業内容

はじめに、「課題解決型学習の取り組み」というプリントを配布・解説し、理解させやすいパワーポイント作成を心がけるよう説明しました。

・2時間中1時間目は教員による説明後、各班によるテーマ設定、ディスカッションをしました。2時間目は班内で話し合いを続けるグループと情報教室で調べものをするグループに分かれ作業を続けました。

日本とロシア(ソ連)の領土をめぐる歴史的経緯や交渉過程について確認する班もあれば、北方領土問題を多くの人に知ってもらうためにはどのようにすればいいかということを自分たちなりに考える班もありました。

・調べていくうちに、国境や主権ということに対して、素朴な疑問を持つ生徒もおり、そうした生徒に対しては説明を補足したり、考えるための題材を個別に与えたりしました。

【高1】 北方領土問題①~オリエンテーション

平成29年5月18日(木)

実施内容

 本日は北方領土問題の最初の授業ということで、現時点での各生徒の知識を確認するため、北方領土や領土問題に関するアンケートを実施しました。質問内容は以下の通りです。

①北方四島の島名

②北方領土問題の日本側/ロシア側の問題認識

③今年4月27日の安倍・プーチン会談の話し合い内容

④北方領土問題以外で、領土問題が発生している国とその地域

  そのなかで、現段階で自分の知っていることと知らないことの確認をしてもらいました。次に、北方領土問題に関して、7~8名のグループを作り司会・書記・発表の担当に分け、ディスカッション・発表をしました。生徒たちは真剣に議論をしていました。

 今回はそのうち、3グループが発表を担当しました。領土の所有権、両国でロシアとの交流の少なさ、日本での関心の少なさなどが現在の問題として取り上げられました。現時点では自分たちなりに一生懸命発表をしていました。ただし、問題提起やその障害になっているものといった分析の面では、知識の不足がみられました。今後、北方領土問題に取り組む際、歴史的背景などの知識の拡充も課題となると感じました。

最後に、北方領土復帰期成同盟の山崎隆さんが自己紹介をし、次回以降の予告をしました。

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